言葉の博物館
味わい深い”日本語”を楽しむ。
岩波新書「ことばの道草」岩波書店辞典編集部編のなかから、私が”ほー”と思ったものを選びました。

孫の手(まごのて)  孫は当て字で、本当は「麻姑」という中国伝説の仙女の名前。爪が長く、鳥の爪に似ており、  掻いてもらうと愉快この上ない という。  (麻姑仙女に一度でいいから、掻いてもらいたい。) ・竹馬の友(ちくばのとも)  現在は親しい幼友達をの事をいうが、彼は幼いころに俺の捨てた竹馬で遊んだものだと自分の  優位を吹聴した古事が転じたもの。  (そうか、そう意味があるのかー、今度つかってやろー。) ・狼煙(のろし)  昔、中国でのろしの煙をまっすぐのぼらせるために、狼の糞を加えたことから、この字があて  られた。  (ほー。それで、効果はあったのか?) ・蒲団(ふとん)  禅僧が座禅を組む時になどに用いた敷物。蒲(がま)の葉で、団(まる)く編んだ。それが進  化した。今はもっぱら布団という字があてられている。  (京都では、”ざぶとん”の事を”ふとん”といいます。お客さんに”ふとん”をだすって、  変やなー、と思っていましたが、いやはや京都が元祖だったのですね。) ・餞(はなむけ)  ”馬の鼻向け”の意味で、旅立つ人の乗る馬の鼻を、行くべき方へ向けて見送った習慣による。  (当たり前といえば、当たり前ですが、学生時代に馬に乗っていたせいもあり、十分伝わって  きます。) ・おっとり刀  ”おっとり”は”押っ取り”で”取る”を強めた言い方。刀を腰に差す暇もなく、手に取った  ままの意味。ゆったり、のんびりと言う意味ではない。  (そりゃーそうですね、堀部安兵衛がそれでは、高田の馬場へ間に合わない。)
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